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エレベーターが地震停止する前に!予防法とよくある質問を紹介

「エレベーターが地震停止した時の対処法を知りたい」「どのくらいの震度でエレベーターの安全装置が作動するの?」など疑問をお持ちの方はいませんか。 地震による被害や閉じ込めはいつ発生するか分かりません。 本記事では、地震対策の必要性や対応のポイントについて解説します。

エレベーターの地震対策について学び、安全にエレベーターが稼働する環境を提供しましょう。

地震が発生したらエレベーターはどうなる

● 地震時管制運転機能付きの場合

エレベーターに取り付けられているセンサーにより一定の揺れを感知するとエレベーターが走行中の場合、自動的に最寄階で停止し扉が開きますので降りて下さい。
その後一定時間後扉は閉まりますが、中に取り残された場合[ 開 ]ボタンを押すと再度扉は開きます。
エレベーターが停止中に一定の揺れを感知した場合はそのまま停止状態となります。

● 地震時管制運転機能のない場合

エレベーター走行中に揺れを感じた場合、近い階から呼びボタンを全部押して停止した階で降りて下さい。
その後は地震の揺れにより機器が損傷しているおそれもありますので、エレベーターを利用出来ないように停止させ、専門技術者の点検受けるようにして下さい。

エレベーターが地震停止したときの対応を解説

地震でエレベーターが停止し閉じ込められたら、まずエレベーター内に設置された非常用インターホンや自身の携帯電話を使いましょう。外部と連絡を取り、救助を要請してください。
エレベーター内には非常用飲料水や食料、トイレキットなどが入っている非常用備品ボックスが備えられている場合があります。救助までの時間が長くなる場合は、これらの物資が役に立つことがあります。
また、エレベーターのなかには地震時管制運転装置が取り付けされているものがあります。装置が作動した場合、最初の揺れを感知した場所の一番近い階で自動停止し扉が開く仕組みです。
無理やりドアを開けたり、天井からの脱出を試みたりするなどの行為は絶対にせず、落ち着いた行動を心がけてください。

事前に出来るエレベーターの地震対策!安全を確保する施策3つ

それぞれの施策について詳しく解説します。

1.地震時管制運転装置を導入する

地震時管制運転装置は、地震発生時にエレベーターを最寄り階に自動停止し扉を開くシステムです。2009年9月の建築基準法の改正では 、新設エレベーターへの設置が義務化されました。
地震の揺れを感知すると装置が作動し、最寄り階に停止し安全に乗客が避難できます。既存のエレベーターにも設置が推奨されており、地震発生時の乗客の安全を大幅に向上させます。

2.非常用備品ボックスを設置する

非常用備品ボックスの設置は、地震など災害時に閉じ込められた乗客の安全と快適性を確保するために重要な施策です。
このボックスには、非常用の水や食糧、トイレキットなどの必要な物資が収納されています。また、一部のモデルには、AED(自動体外式除細動器)も搭載されているものもあります。

3.保守点検を定期的に行う

地震だけに限らずエレベーターの安全性を確保するためには、定期的な保守点検が欠かせません。法律では、エレベーターが設置されている建物の管理者に対し、年1回の検査と定期的な保守点検を行うことが義務付けられています。
定期的な点検やメンテナンスにより、地震などの非常時にエレベーターが適切に作動する事を確認し、地震時の安全性を高めます。

エレベーターが地震停止したら?よくある質問を紹介

それぞれを詳しく解説します。

Q1.安全装置(地震感知器)が作動する震度はどのくらいですか?

地震の揺れには強く揺れる主要動(S波)と初期微動(P波)があります。
地震感知器は震度を検知しているのではなく、加速度(ガル値)にて設定されており、揺れ方や、建物の構造や高さ、地盤などの影響もあり、必ず一定の震度で動作するとは限りませんが概ね震度4から震度5弱で主要動(S波)を感知し停止します。
また、停電時自動着床装置を併設することで一時的にバッテリーからの電源を利用し、最寄階にエレベーターを運行させ、着床後に扉を開き乗客の閉じ込めを防ぐことが可能となります。

Q2. 地震後いつエレベーターは復旧しますか?

エレベーターの復旧時間は地震の強さや建物の高さによって異なります。軽い地震であれば、自動的に復旧します。
これは、エレベーターに設置された地震時管制運転装置が初期微動(P波)や「特低」の揺れを感知した際、一定時間が経過すると自動的に通常運転に戻る機能があるためです。
しかし、ゆれの大きな地震を感知した場合、自動で復旧せず、専門の技術員が点検を行い、エレベーターに異常がないことを確認できれば運転を再開します。

Q3.安全装置(地震感知器)はどのような条件下で作動しますか?

地震感知器は、初期微動(P波)センサー付きの場合はP波検出時、それ以外は主要動(S波)検出時に乗客が速やかに避難できるようエレベーターを最寄り階に自動停止させドアを開けます。
2009年9月以降に設置されたエレベーターには、地震時管制運転装置の設置が義務化 されています。地震による閉じ込めリスクを減少させるための重要な安全機能です。
例としてP波感知器は2.5Gal、S波感知器は80Gal(震度4~5弱程度)で設定されており、これらを感知した際に作動することで、乗客の安全確保に貢献しています。

地震停止時にエレベーターが正常稼働するためにできること

地震によるエレベーター停止を防ぐため、定期的な保守点検は欠かせません。専門の技術者による点検を通じて、安全装置が正常に機能するか確認し、必要に応じたメンテナンスや部品の交換を行いましょう。
安全装置の適切な管理と定期的な保守点検は、乗客の安全を守るうえで極めて重要です。

マーキュリーエレベータには、今まで培ってきた幅広い経験と知識があります。地震対策に関しても、適切なアドバイスができます。地震に関するエレベーターの事でお困りの方は、ぜひご相談ください。

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