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エレベーターに鏡がある理由|種類や特徴、バリアフリー対応について解説
本記事では、エレベーターに鏡がある理由や取り付け基準について紹介します。設置に適した鏡の種類や特徴も解説しました。鏡がある理由を知りたい方や取り付けを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
エレベーターになぜ鏡があるのかを考えたことがある方は、おそらく少なくないはずです。昇降機に取り付けられているミラーは、身だしなみをチェックするためのものではありません。
- エレベーターに鏡がある理由はバリアフリーのため
- 鏡の取り付け基準
- エレベーターに設置する鏡の種類と特徴
- ・ステンレスミラー
- ・ガラスミラー
- エレベーターのバリアフリー対応は鏡のほかにもある
- ・手すり
- ・行き先階ボタン
- ・自動案内
- 鏡の取り付けならマーキュリーエレベータにおまかせ!
エレベーターに鏡がある理由はバリアフリーのため
エレベーターに鏡がある理由は、車いすの方が安全に乗り降りできるようにするためです。駅などの公共交通機関は平成18年に制定されたバリアフリー法により、エレベーターのカゴ内部に鏡を取り付けることが推奨されました。
カゴ内部が狭いと車いすがを回転させるする事ができず、後ろ向きでエレベーターから降りなければなりません。ドア正面に鏡があれば、鏡越しにドアの開閉やフロアの状況を確認できます。後ろ向きでも安全に、エレベーターへ搭乗可能です。
車いすの方がエレベーターを利用しやすくために、鏡の取り付けを行うほかにも、カゴ内で車いすが転回出来るサイズのエレベーターの設置などがを求められています。特に公共の施設では、これらの対応が必要化しているため注意が必要です。
鏡の取り付け基準
エレベーターに取り付ける鏡は、バリアフリー法によって基準が設けられています。地方公共団体の条例もバリアフリー法と同様に、鏡の取り付け基準が決められています。
取り付けの基準は以下の通りです。
・ カゴの入口正面の壁面
・ 床上40cmから150cm程度のサイズ
・ ステンレス製または安全ガラス
これらの条件のほか、車いすの方がエレベーターから乗り降りしやすい位置に鏡を取り付けることが求められます。出入り口が2つある貫通型や直角型のエレベータ ーは、凸面鏡の設置でも問題ありません。
エレベーターに設置する鏡の種類と特徴
エレベーターに取り付ける鏡の種類は、バリアフリー法や地方公共団体の条例により指定されています。指定されている鏡の種類は、以下の2種類です。
・ ステンレスミラー
・ ガラスミラー
それぞれの鏡の特徴を把握し、エレベーターに鏡を取り付ける際にお役立てください。
ステンレスミラー
ステンレスミラーはステンレス鋼を磨いて鏡のように仕立てたものです。鏡面加工を施して、鏡と同じように物体を反射させます。
ステンレスミラーは金属製のため割れにくく、薄くて軽量です。さらに腐食しにくいため、長期間使用できる耐久性を保持できます。しかし、反射率はガラス製の鏡より低く、歪みが生じるリスクも高いです。
使用するガラスの等級にもよりますが、ステンレスミラーの方がガラス製のミラーよりも廉価とされます。
ガラスミラー
エレベーターにガラスミラーを取り付ける場合、「合わせミラー」が推奨されています。合わせミラーが推奨される理由は、鏡・特殊フィルム・ガラスの三層構造だからです。三層構造は、一般的なガラスに比べると破損しにくい特徴があります。ステンレスミラーと比べると反射率が高いため歪みも少なく、より鮮明に物体を映し出すことも可能です。
しかし、合わせミラーは金属製ではないため、強い衝撃を受けると破損する恐れがあります。飛散防止効果があるため、破片が飛びにくい造りではありますが注意が必要です。
エレベーターのバリアフリー対応は鏡のほかにもある
エレベーターにおけるバリアフリー対応は鏡だけではありません。鏡の取り付け以外にも、エレベーターをバリアフリー化する方法があります。バリアフリー化に対応する方法は、以下の通りです。
・ 手すり
・ 行き先階ボタン
・ 自動案内
それぞれの対応について解説します。
手すり
手すりは車いすの方のほか、高齢者や視覚障がいの方が移動をスムーズにするために設置されています。手すりはカゴの
2方向に設置されるのが一般的です。
バリアフリー法の記載事項によると、手すりを設置する高さは75cm~85cm 程度が望ましいとされています。
お客様が快適に過ごせるよう、手すりの手触りにこだわることも大切です。ステンレス製の手すりの場合 、気温が下がると冷たくなるため不快に感を感じやすくなるためります。手すりを使用する方に支障をきたさないよう、気温に左右されない材質を選ぶのが好ましいです。
行き先階ボタン
カゴの内部が狭い場合、車いすを回転させることは困難です。行き先階ボタンがエレベーターのドア横にしかない場合、車いすの方は目的階のボタンを押せません。
ドア横の主操作ボタンやかご中央付近に副操作ボタンを取り付け、車いすを回転させずともボタンが押せるよう工夫してください。
また、副操作ボタンを押し、主操作ボタンよりドアの開閉時間を長くする対策も効果的です。高齢の方や障がいをお持ちの方でも、安心して利用できます。
視覚障がいの方がよく利用するエレベーターには、点字表示ができる行き先階ボタンを設置するのも望ましいです。
自動案内
ドアの開閉状況や到着階、行き先を音声で自動案内を行うこともバリアフリー化の一つです。視覚障がいの方がエレベーターの状況を音声でキャッチするのを助け、エレベーターの乗り降りを快適化します。
出入り口が2つある貫通型や直角型のエレベータ ーであれば、ドアの開閉方向などを分かりやすく案内可能です。
鏡の取り付けならマーキュリーエレベータにおまかせ!
エレベーターに鏡がある理由は、車いすの方が安心してエレベーターを利用できるようにするためです。エレベーターのバリアフリー化は、鏡の取り付け以外にも手すりの設置や自動案内などがあります。
誰でも安心して利用できるエレベーターへリニューアルを検討している方は、ぜひマーキュリーエレベータへご相談ください。
マーキュリーエレベータでは、エレベーターの内装だけでなく制御のリニューアルにも対応しています。また、定期的なメンテナンスのほか、昇降機等検査員資格者による法定検査も実施可能です。
お客様が安全にエレベーターを利用できる、環境つくりのサポートをいたします。