マーキュリーレポート お役立ち情報
エレベーターの仕組みを解説|構造・安全装置・法令まで徹底ガイド
本記事では、エレベーターの仕組みや基本構造、安全稼働を実現している装置や法令について、基礎的な知識がない方にもわかりやすく解説します。
エレベーターは、今や日常生活に欠かせない設備の一つです。
「仕組みを詳しく知りたい」「管理者として正しい知識を身につけたい」「安全対策が気になる」という方は、ぜひお読みください。
- エレベーターを動かす主な仕組み
- ロープ式|エレベーターの基本形
- 油圧式|重量物の搬送に最適
- エレベーターの仕組みに不可欠なパーツと役割
- エレベーターの安全運行を支える制度と仕組み
- 法律で安全確保の基準が定められている
- 構造面から事故を予防する
- 日頃のメンテナンスで守る
- エレベーターに関するご質問やご相談は、仕組みを熟知したマーキュリーエレベータへ
エレベーターを動かす主な仕組み

エレベーターの歴史は、起源をたどると古代ローマ時代まで遡ります。仕組みはロープ式の時代が長く続きましたが、近代以降の技術の進歩によって、現在はさまざまな稼働方法が存在しています。
主な駆動方式と概要は、以下の通りです。
ロープ式|エレベーターの基本形
ロープ式エレベーターはエレベーターの原型でありながら、現在も広く使われている仕組みです。
この駆動方式は、かごとおもり(カウンターウエイト)をワイヤーロープで連結し、巻上機でロープを動かし、かごを昇降させます。現在はカウンターウエイトがなく、ロープを巻き上げて稼働する巻胴式や、機械室のないマシンルームレスエレベーターもありますが、ロープ式の発展系であるといえます。
ロープ式は稼働効率がよく、乗り心地も良いのが特徴です。また、静音化や省エネ化も進んでいるため、人用としてマンションや高層ビルだけでなく、病院用・荷物用など幅広く活躍しています。
油圧式|重量物の搬送に最適
油圧式は、油が入ったシリンダに圧力をかけることで、エレベーターのかごを昇降させる仕組みです。
油圧式は、小さな圧力を大きな力に変えられるため、非常に重い荷物や自動車を運搬するのに適しています。
ただし、ロープ式のように高速、高層の稼働は油圧式には難しく、低層・中層や低速運転に適しています。
エレベーターの仕組みに不可欠なパーツと役割
ここでは、エレベーターの稼働を支えている主な部品と役割について、表形式でご紹介します。
| かご部分 | ・人や荷物を載せる箱形の部分 ・操作ボタンや扉開閉装置などが設置されている ・人用は乗り心地や装飾、衛生面への配慮が必要 |
| カウンターウエイト | ・エレベーターの運転効率を高めるためのおもり ・かごの反対側に設置され、ワイヤーロープで接続されている |
| ワイヤーロープ | ・かごとカウンターウエイトを連結させる鋼鉄製のロープ ・規格により、素材や太さ、本数、かご部分との接合方法に至るまで、細かく定められている |
| 油圧ジャッキ | ・油圧式エレベーターに用いられている ・オイルの圧力を利用し、シリンダとピストンを動かすことで人や荷物を持ち上げる制御盤 ・機械室内にあり、コンピューター類が格納されている ・速度調整や非常時の動作など、制御全般を担っており、果たす役割が大きい |
このほかにも、エレベーターの稼働方式によってさまざまな部品がありますが、それぞれが安全運行に必要な役割を果たしています。
エレベーターの安全運行を支える制度と仕組み

エレベーターは、設備自体に設置された安全装置はもちろん、法律による規制や定期的なメンテナンスによって、安全が確保されています。ここでは、構造・法律・メンテナンスの3つの面から、安全を守る仕組みを説明します。
法律で安全確保の基準が定められている
エレベーターの安全基準は、建築基準法施行令第129条の3以降や、労働安全衛生法クレーン等安全規則第138条などの法令で定められています。また、業界団体の規約によっても、補完されています。
これらの安全基準は、構造や部品だけが対象ではありません。荷重、避難経路、検査証の有効期間など、エレベーターに関するあらゆる面について網羅されています。
参考: 建築基準法施行令第129条の3 労働安全衛生法クレーン等安全規則第138条
構造面から事故を予防する
エレベーターは、稼働中、非常時にかかわらず、いくつもの装置や仕組みで安全を守ったり、事故を予防したりしています。
これらは、法令で定めた厳しい基準を満たした安全機能を備えています。
| 稼働中 | ・調速機 ・複数のブレーキ装置 ・非常停止装置 ・緩衝器 ・戸開走行保護装置 ・ドアセーフティーシュー ・過荷重を検出する装置 |
| 非常時 | ・外部と通話可能な非常用ボタン ・非常用バッテリー ・地震時に自動で制御運行を行う装置 |
日頃のメンテナンスで守る
エレベーターは、建築基準法第8条により、安全稼働を維持する義務があります。保守点検はこれを遵守する作業であり、専門知識と技術を持った業者に委託するのが一般的です。
なお、エレベーターの保守契約には、大きく分けて2つの形態があり、それぞれ費用が異なります。
| 契約形態 | 主な内容 | 費用目安(月額) |
| POG(パーツ・オイル・グリース) | 契約・消耗品の補充 | 約1万円~5万円程度 |
| フルメンテナンス契約 | ・消耗品の補充 ・部品の交換や修理 |
約2万円~6万円程度 |
徹底したメンテナンスの実施は、エレベーターの安全を支えるとともに、寿命を延ばすことができます。
日常的な点検や部品の交換、摩耗した箇所への給油など、専門技術者によるメンテナンスによって、エレベーターは長期間にわたって安全な稼働を維持しています。
参考: 建築基準法第8条
エレベーターに関するご質問やご相談は、仕組みを熟知したマーキュリーエレベータへ

本記事では、ロープ式・油圧式といったエレベーターの仕組みや構造について解説しました。また、かご・カウンターウエイト・ロープなど主要部品の役割や安全性については、より掘り下げてご説明しました。
エレベーターの安全を支えているのは、物理的な構造や仕組みだけではありません。法令に基づく厳格な基準や定期点検も重要なポイントであり、これらが揃ってこそ、初めて安全・安心が確保されるのです。
エレベーターの仕組みや部品についてご不明点やご質問があれば、知識や経験豊富なマーキュリーエレベータにぜひご相談ください。
利用者が安心してエレベーターを利用できる環境づくりを、私たちが責任をもってサポートいたします。


