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エレベーターを保守点検する頻度|法定点検との違い・業者選びも解説
エレベーターを保守点検する頻度|法定点検との違い・業者選びも解説
エレベーターには欠かせない保守点検ですが、頻度がわからずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
また、「法定点検を実施していても必要なのか」と疑問を持つ方もいるはずです。
今回の記事では、エレベーターの保守点検の必要性と頻度を説明します。また、法定点検との違いや、業者選びのポイントも解説しました。
最後までご覧いただき、保守点検の頻度と関連する知識を身につけましょう。
- エレベーターの保守点検|使用頻度に応じ回数を決めよう
- エレベーターの保守点検・法定点検|頻度を軸に比較
- 1.保守点検のポイント
- 2.法定点検のポイント
- エレベーターの保守点検頻度を決める|業者選びも重要
- ポイント1.費用
- ポイント2.対応力
- ポイント3.実績
- エレベーターの保守点検の頻度|よくある質問に答えます
- Q1.保守点検は自分でできますか?
- Q2.保守点検を怠ると罰則はありますか?
- 保守点検の頻度はマーキュリーエレベータに相談しよう
エレベーターの保守点検|使用頻度や環境に応じ回数を決めよう
エレベーターの保守点検は、ガイドラインで「エレベーターの使用頻度等に応じて定期的に」行うとされています。これは、平成28年に国土交通省が公表した「昇降機の適切な維持管理に関する指針」での記載です。
旧ガイドラインでは、おおむね1ヶ月以内ごとに点検や整備の実施と記載されていました。現在は「使用頻度等に応じて」となりましたが、適切な保守点検が必要な点は変わりありません。1ヶ月に1回程度、保守点検をするのが理想です。
エレベーターの保守点検・法定点検|頻度を軸に比較
エレベーターの保守点検と法定点検の違いを解説します。
保守点検と法定点検の主な違い
保守点検 | 法定点検 | |
行政への報告 | なし | 義務 |
頻度 | 1ヶ月に1回程度(使用頻度による) | おおよそ1年に1回 |
点検に必要な資格 | なし | ●一級もしくは二級建築士 ●昇降機等検査員 |
大きな違いは、行政への結果報告が必須か必要ないかです。「昇降機の適切な維持管理に関する指針」では「所有者は、自ら適切に保守・点検を行う場合を除き、保守点検契約に基づき、昇降 機の使用頻度等に応じて、定期的に、保守・点検を保守点検業者に行わせるものとす る。」と記載されており保守点検は必須と考えましょう。
また、定期検査等の記録は3年以上保存するものとされています。
1.保守点検のポイント
保守点検の目的は、エレベーターの性能と安全性の維持です。点検では、稼働状況のチェックを実施し、部品や機器の調整や注油、消耗品の交換・補充等行います。
実施は月1回程度が目安ですが、使用頻度が低ければ、3ヶ月に1回なども考えられます。逆に、目安より多くの点検が必要な場合もあるかもしれません。専門家による保守点検を、適切なタイミングと頻度で行うことが大切です。
現在はリモート点検(遠隔点検)が実施可能な機種も増えました。リモート点検・有人点検を組み合わせて、保守点検のプランを立てるのもよいです。
2.法定点検のポイント
法定点検は定期検査報告とも呼ばれ、定期に実施し行政への報告義務があります。
特定行政庁の定める時期(おおよそ1年)ごとに実施し、報告しなければなりません。点検は、国土交通省が定めた基準やチェックリストに沿って行います。建築士(一級・二級)か昇降機等検査員の有資格者のみ実施可能です。
エレベーターの保守点検頻度を決める|業者選びも重要
エレベーターの保守点検の頻度は、現在のエレベーターの状況、使用頻度や環境に応じて変わりますので専門知識がなければ難しいもの。そのため、保守点検を依頼する業者選びは重要です。
業者を選ぶ際のポイントは以下3つです。
● 費用
● 対応力
● 実績
一つずつ、具体的に解説します。
ポイント1.費用
エレベーターの保守会社は2種類あります。一つは、エレベーターを開発した会社や系列の保守会社で、これらはメーカー系と呼ばれています。もう一つは、エレベーターの開発は行わない保守専門会社で、独立系と呼ばれます。
エレベーターは精密機器であり、人の命も預かる重要な設備です。製造には多額の研究開発費や人件費がかかります。また、開発によりブランド価値も生じます。そのため、メーカー系は保守費用が比較的高い傾向にあります。
保守専門会社は製品開発は行わず、機器の管理と保守に特化しているため、コストを抑えて依頼ができます。
ポイント2.対応力
メーカー系は、各メーカーの特性を生かした技術力・対応力を持っています。請け負っているメーカーの商品を、修理しやすいのは大きなメリットです。
保守専門会社は、横断的な技術と知識でどのメーカー製でも対応できます。物件ごとに導入しているエレベーターメーカーが異なる場合でも、まとめて保守点検を請け負えます。
ポイント3.実績
エレベーターは専門性が高く、経験に基づいた高度な技術力と知識や機器に応じたツールがなくては保守できません。これらをはかる指標が、実績です。保守会社の実績をHPなどでしっかり確認しましょう。
マーキュリーエレベータは、エレベーターの保守専門会社として50年以上の実績があります。長年培ってきた技術力で、お客さまの満足を第一にした保守サービスを提供可能です。
24時間365日の監視体制があり、リモート点検・有人点検についても柔軟かつ迅速な対応ができます。
エレベーターの保守点検の頻度|よくある質問に答えます
保守点検に関してよくある質問に答えます。
Q1.保守点検は自分でできますか?
Q2.保守点検を怠ると罰則はありますか?
一つずつ、Q&A方式で解答するのでぜひご覧ください。
Q1.保守点検は自分でできますか?
A2.保守点検に資格は不要ですが、専門家に任せましょう。エレベーターは開発メーカーの技術力の結晶といえます。多くの知識と技術が必要で、作業には感電やケガのリスクも多くあります。保守点検は専門家でなくては難しいです。
日常的な清掃や走行テストで、エレベーターの不調はわかる場合もあります。しかし、深刻なエラーや専用ツールを用いた解析などは素人ではわかりません。危険な行為は避け、日常的な運行チェックのみをするにとどめましょう。
Q2.保守点検を怠ると罰則はありますか?
A2.明確な罰則規定はありませんが「昇降機の適切な維持管理に関する指針」では自ら適切に保守・点検を行う場合を除き、必要な知識・技術力等を有する保守点 検業者を選定し、保守・点検に関する契約に基づ き保守点検業者に保守・点検を行わせることの責任を有する、と記載されています。
保守点検を怠ると、人命に関わる重大な事故につながる可能性もあります。エレベーターの安全性を保つには、専門会社による定期的な保守点検が欠かせないといえます。
保守点検の頻度はマーキュリーエレベータに相談しよう
エレベーターの性能と安全性の維持のために、保守点検は必要といえます。
保守点検のタイミングはおおよそ1ヶ月に1回が目安です。しかし、エレベーターの使用頻度や環境によって頻度は異なります。
エレベーターの保守専門会社に相談すれば、保守点検の実施タイミングや頻度についてもアドバイスが受けられます。
マーキュリーエレベータは、50年以上に渡り培ってきた実績とノウハウから、保守点検の頻度についても最適なご提案が可能です。
エレベーターの保守点検で迷っているなら、ぜひ一度ご相談ください。