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セーフティシューの仕組みとは?エレベーターにおける重要性を解説
この記事では、セーフティシューの概要と仕組み、そのほかエレベーターに取り付けられている安全装置について解説します。
エレベーターの扉にはセーフティシューと呼ばれる人や物を扉に挟まないようにする安全装置が取り付けられています。新しくエレベーターを設置するビルや施設の所有者様やエレベーターのリニューアルを検討している方はぜひ参考にしてください。
- セーフティシューとはエレベーターかごの扉にある安全装置
- エレベーターにあるセーフティシューの仕組み
- エレベーターにセーフティシューの設置が必要な理由
- エレベーターにおけるセーフティシュー以外の安全装置
- ・マルチビームドアセンサー
- ・戸開走行保護装置
- ・地震時管制運転装置
- ・調速機
- ・非常止め装置
- セーフティシューのことならマーキュリーエレベータにご相談ください!
セーフティシューとはエレベーターかごの扉にある安全装置
セーフティシューは、エレベーターの扉が閉まる際に人や物が挟まれるのを防ぐ安全装置です。セーフティシューはエレベーターかご扉に取り付けられています。扉より少し突出しているセンサー部分が人や物に触れると作動し、扉が自動的に再び開く仕組みです。
セーフティシューのほかに光や扉のセンサーを併用して、挟み込みを予防しているエレベーターもあります。
エレベーターにあるセーフティシューの仕組み
セーフティシューは、エレベーターのかご扉に取り付けられた細長いセンサーです。このセンサーは圧力や接触を検知する機能を持ち、扉が閉まる際に何かが挟まれそうになると、即座に信号を送って扉の動きを制御します。
これにより、人や物が扉に挟まれる危険性を最小限に抑えることが可能です。セーフティシューは高い感度を持っていますが、非常に柔らかい素材や薄いものの場合、正確に感知できない可能性があります。セーフティシューがあるからといって安心せず、利用者自身も扉の開閉時には注意を払って出入りする必要があります。
エレベーターにセーフティシューの設置が必要な理由
かごの出入口の扉は、反転作動(人又は物が扉に挟まれ、又は挟まれる おそれがある場合に、扉の閉鎖を自動的に停止させ、当該扉を開けることをいう)ができるもの を設置する事が法律で定められています。
セーフティシューはエレベーターの安全性を向上させるとともに、特に子どもや高齢者、荷物を持った人々の安全を確保します。
これにより、利用者に安心感を与えることができます。セーフティシューは、利用者が万が一扉と接触した場合の安全を確保する重要な役割を果たします。
エレベーターにおけるセーフティシュー以外の安全装置
エレベーターには、セーフティシュー以外にも以下のような多くの安全装置が備わっています。
● マルチビームドアセンサー
● 戸開走行保護装置
● 地震時管制運転装置
● 調速機
● 非常止め装置
それぞれを詳しく解説します。
マルチビームドアセンサー
マルチビームドアセンサーは、扉の開口部に複数の赤外線ビームを照射し、人や物の存在を検知する装置です。セーフティシューと併用される場合が多く、扉が閉まる前に障害物を感知し、接触を未然に防ぐ役割を果たします。
接触前に検知するため、高齢者やベビーカー利用者も安全に通過できます。この技術により、さまざまな利用者に配慮した安全性の高い自動ドアシステムが実現しています。
戸開走行保護装置
戸開走行保護装置(UCMP)は、エレベーターの安全を確保するための重要な装置です。この装置はエレベータの機器に何らかの不具合が生じ、万が一エレベーターの扉が開いたままかごが昇降した際に感知し、即座にエレベータを停止させて利用者の事故を防ぐため の安全装置です。
この装置はブレーキの2重化および通常の制御回路とは別に独立した制御回路と特定距離管理装置が設置されており、それらの機能が作動することでかごを即座に停止させます。
地震時管制運転装置
地震時管制運転装置は地震が発生した際に最寄階でかごを停止させ、乗客を避難させるために重要な安全装置です。この装置は概ね震度4程度以上の地震を感知すると作動します。
調速機
調速機はかごの速度を監視し制御する役割がある安全装置です。万が一のロープの切断などによりかごが異常な速度で移動していることを検知すると、エレベーターの電力供給を停止します。
さらに、ブレーキや非常止め装置を作動させてかごを緊急停止させ、利用者の安全性を確保します。調速機は建築基準法施行令によりエレベーターには必ず取り付けることを義務付けられており、エレベーターの安全性確保に不可欠な装置です。
非常止め装置
非常止め装置は速度異常時に作動し、機械的にエレベーターを停止させます。エレベーターの速度によって「早ぎき式」と「次第ぎき式」の2種類があります。
セーフティシューのことならマーキュリーエレベータにご相談ください!
セーフティシューは人や物が扉に挟まれないようにするための安全装置です。利用者が扉に挟まれる可能性を低減させる装置で、エレベーターの安全運行には欠かせません。一方で、衣服などが挟まっても反応しない可能性があるため、利用者も細心の注意を払う必要があります。
このほかにもエレベーターには安全装置が多く搭載されています。エレベーターを動かす機械はどれも精密機械で、消耗により劣化・破損する恐れがあるため、定期的なメンテナンスでの保全が必要です。
エレベーターのメンテナンスとリニューアルを検討している方は、マーキュリーエレベータにお任せください。