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乗 用エレベーターの基礎知識|選び方・法規制・安全対策など徹底解説
本記事では、乗用エレベーターの基本的な役割や設置される施設、法規制、安全対策などについて詳しく解説します。

エレベーターの概略を知りたい方や、すでに導入しているエレベーターの管理・運用についてポイントを抑えたい方は、本記事をぜひご覧ください。
- 乗用エレベーターの基礎知識
- 乗用エレベーターの役割
- どんな施設に設置されているのか
- 標準型とオーダー型の違い
- 駆動方式の種類と特徴
- 乗用エレベーターに関する法規制や安全対策
- 法規制
- 主要な安全装置
- 安全性を高める運用ポイント
- 乗用エレベーターの安全な運用管理はマーキュリーエレベータへ
マンションやオフィスビル、商業施設などに設置されている乗用エレベーターは、人の移動を支える重要な設備です。これらは施設の規模や用途で大きさや性能は異なりますが、安全性が最優先されています。
乗用エレベーターの基礎知識
乗用エレベーターは、建物内で人を上下階へ移動させる設備です。安全性や乗り心地を重視して設計、運用されており、日々、人の移動を支えています。以下では、乗用エレベーターの役割や設置される施設、種類、駆動方式について詳しく解説します。
乗用エレベーターの役割
乗用エレベーターの役割は、人を快適かつ効率的に移動させることです。そのため、利便性だけではなく、不測の事態への対応力や高い安全性も求められます。
また、高齢者や障害のある方、車いす利用者も使いやすいよう、広めの乗降スペースや手すり、音声案内、自動開閉の延長機能などの設置も一般的になりました。近年では、運行制御方式や遠隔監視など、AIやIoTなどの最新技術を搭載したモデルも登場しています。
どんな施設に設置されているのか
乗用エレベーターは、マンションやオフィスビル、商業施設、病院、駅、ホテルなどに設置されています。
目的や活用方法は建物の規模や用途でさまざまです。例えば、高層ビルは輸送人員と移動速度が重視されますが、公共施設や病院ならバリアフリー対応が不可欠です。商業施設ではデザイン性が重要視されることも少なくありません。また、利便性を高めることで、建物の価値向上にも役立っています。
標準型とオーダー型の違い
乗用エレベーターには、標準型とオーダー型の2種類があります。
標準型は、マンションなどで多く採用されているモデルです。かごのサイズや速度、定員など基本仕様が決められているため、短期間かつ低コストで設置できます。
一方、オーダー型は、設計を一から考えられるタイプです。デザイン重視の高級ホテルや大型商業施設、特殊サイズで設置したい病院などで採用されています。
駆動方式の種類と特徴
乗用エレベーターの主な駆動方式は主に、ロープ式、油圧式、機械レスの3種類があり、それぞれの特徴や目的、コストに応じて使い分けられています。
ロープ式は、鋼製ワイヤーロープをかごに取り付けて上下させる方式です。
油圧式は、低層の建物や重量物の運搬に適しています。
近年のエレベータは、機械レスとなっており、シャフト内に駆動装置を組み込む設計で、省スペースや省エネを実現しています。
乗用エレベーターに関する法規制や安全対策
乗用エレベーターの安全な利用は、法令による規制や構造内に設置されている安全装置、人による運用によって支えられています。ここでは、法規制、主要な安全装置、安全運用のポイントについて解説します。
法規制
乗用エレベーターの安全基準は、建築基準法や都道府県の条例に定められている、細かい設置基準や点検義務などの規制です。さらに、業界団体も、法令とは別に技術基準を設け、徹底した保守管理を推奨しています。
エレベーターは建築・機械・電気の各分野にまたがる複雑な設備のため、非常に厳格に規定されています。
例えば、建築基準法では、昇降機等検査員による年1回以上の定期検査と報告が義務づけられており、違反すると行政指導や罰則が科されます。また、国土交通省は「昇降機の適切な維持管理に関する指針」を策定し、適切な維持管理の基準を公表しました。
安全性を確保するために必要な規制や基準が、法令や条例にさだめられ、それらに基づいて運用されているのです。
主要な安全装置
乗用エレベーターの安全管理を行うのは、法令や指針だけではありません。
設備自体にいくつもの安全装置を備えることで、利用者の安全を確保しています。
主な安全装置は以下の3つです。
戸開走行保護装置 | 扉が開いたままエレベーターが動くのを防止する |
地震時管制運転装置 | 地震を感知すると最寄りの階に停止し、かご内への閉じ込めを防止する |
停電時自動着床装置 | 停電発生時、バッテリー電源で、最寄りの階に移動させ、閉じ込めを防止する。 |
このほかにも多くの装置で、事故防止や非常時の安全確保がなされています。
安全性を高める運用ポイント
乗用エレベーターの安全確保には、日常の定期的なメンテナンスも不可欠です。これらの運用を確実に行うことで、経年変化や最新の法令に対しても迅速な対応が可能となります。
例えば、定期点検や保守は、異常や故障の早期発見に有効です。マニュアルの整備も、トラブル時の体制が整い、混乱を防ぐことが可能です。さらに日頃から、定員や最大積載量を守った適切な利用を心がければ事故のリスクを下げられます。
法令や設備以外にも運用面での配慮をして、安全を高めてください。
乗用エレベーターの安全な運用管理はマーキュリーエレベータへ
日々多くの人が利用する乗用エレベーターは、建築基準法などの法令による規制に加え、各種安全装置や最新技術によって安全性が確保されています。
またこれらに加え、定期的なメンテナンスや適正利用で、トラブルを未然に防ぎ、長期間安心で快適な運用が可能です。
マーキュリーエレベータは、メンテナンス・点検に至るまで、トータルでのサポートが可能です。利用者の安全で快適な移動を守るために、ぜひマーキュリーエレベータにご相談ください。