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日本一早いエレベーターはどこ?快適な乗り心地を実現する技術に迫る
本記事では日本一早いエレベーターについて詳しく紹介します。また、乗り心地を支える技術やエレベーターの速さに関するFAQも掲載します。エレベーターに興味関心の高い方はぜひご覧ください。

- 日本一早いエレベーターは横浜にある超高層ビル
- 日本一早いエレベーターは世界で何番目に早い?
- 最速エレベーターの乗り心地を支える3つの技術
- 騒音対策
- 揺れ対策
- 気圧対策
- エレベーターの速度に関するFAQ
- 一般的なエレベーターの速度はどれくらい?
- エレベーターの速度に異常を感じたときはどうする?
- 乗車人数によってエレベーターの速度は変わる?
- エレベーター速度に関するご相談ならマーキュリーエレベータへ!
日本一早いエレベーターは横浜にある超高層ビル
日本一早いエレベーターは、神奈川県横浜市にある横浜ランドマークタワーにあるものです。横浜ランドマークタワーは、日本で3番目に高い高層ビルでもあります。
設置されているエレベーターの移動速度は分速750mです。日本記録認定協会からも日本で一番早いエレベーターとして記録されています。また、過去には世界一早いエレベーターとしてギネスブックにも掲載されていました。
横浜ランドマークタワーにあるエレベーターは、自動車並みのスピードでありながら、安全で快適な移動を提供しています。
日本一早いエレベーターは世界で何番目に早い?
日本一早い横浜ランドマークタワーのエレベーターは、世界で何番目に早いのでしょうか。世界の高速エレベーターを、ランキング形式にまとめました。
順位 | ビル名称 | 国・地域 | 高さ | エレベーター速度 | 製造メーカー |
1位 | CTFファイナンスセンター | 中国 | 530m | 分速1260m | 日立 |
2位 | 上海タワー | 中国 | 632m | 分速1230m | 三菱 |
3位 | 広州国際金融センター | 中国 | 40.2m | 分速1200m | 日立 |
4位 | 台北101 | 台湾 | 509.2m | 分速1010m | 東芝 |
5位 | 横浜ランドマークタワー | 日本 | 296.33m | 分速750m | 三菱 |
日本で一番早いエレベーターは世界でみると5番目に早いです。
しかし注目すべきは、ここで上位に挙がっているエレベーターの製造メーカーはすべて日本企業である点です。高速エレベーターに関する技術力の高さが、海外にも知られている証拠といえます。
最速エレベーターの乗り心地を支える3つの技術
エレベーターの安全性や快適性を支える3つの技術は、以下の通りです。
● 騒音対策
● 振動対策
● 気圧対策
それぞれの対策を解説します。
騒音対策
エレベーターの騒音は移動速度によって異なり、低速の場合は機械の音、高速の場合はカゴが風を切る音が発生します。
風の切る音を最小限に抑えるため、高速エレベーターのカゴは流線形のような形に設計されています。角をなくし流線形にすることで、風の抵抗を軽減し、空気の流れを滑らかにしたのです。
揺れ対策
エレベーターは、ガイドレールに沿って上下に移動する乗り物です。スピードが速くなると、レールのわずかな凹凸やゆがみによって横揺れが発生する場合があります。
高速エレベーターには、横揺れを抑えるための「超高速用アクティブガイドローラー」という機能が搭載されています。かごの振動を感知すると、揺れを打ち消すように制御する機能を持ち、かごを安定させることが可能です。
気圧対策
エレベーターが高速移動すると、気圧の変化によって耳に不快な圧迫感を(耳閉感)感じることがあります。エレベーターが上昇または下降する際に、かご内の気圧が変動するため起こる現象です。
高速エレベーターには、耳閉感を軽減するため気圧制御システムが搭載されています。この機能により急激な昇降時でも、耳の詰まりや違和感を最小限にし、快適な移動ができるよう設計されています。
エレベーターの速度に関するFAQ
エレベーターの速度に関するよくある質問は、以下の3つです。
● 一般的なエレベーターの速度はどのくらい?
● エレベーターの速度に異常を感じたときはどうする?
● 乗車人数によってエレベーターの速度は変わる?
それぞれの質問に回答しますので、エレベーターの速度が気になる方は参考にしてください。
一般的なエレベーターの速度はどれくらい?
居住用のマンションや病院・商業施設などに取り付けられている、エレベーターの速度は分速30~60mが一般的です。
一般的なエレベーターのスピードはエスカレーターの移動速度(分速30m)と同程度で、一般的な徒歩スピード(分速80m)よりは少し遅いくらいです。
エレベーターの速度に異常を感じたときはどうする?
エレベーターには、速度異常を検知するための安全装置として「調速機」が設置されています。調速機はエレベーターが定められた速度を超えた場合に動作する仕組みです。
速度超過を検知すると、電力供給を停止し、機械的にブレーキを作動させエレベーターを減速させたり、緊急停止させたりすることで事故を未然に防ぐ役割を担っています。
調速機の設置は、建築基準法施行令・第129条の10で義務付けられており、エレベーターの定格速度の1.3倍を超える前に動作するよう厳格に定められています。
乗車人数によってエレベーターの速度は変わる?
エレベーターには、乗車人数に応じて移動速度を変える「可変速エレベーター」があります。かごの中に人がいない場合や、定員よりも少ない人数が乗っている場合など、移動の負荷が軽い状態を感知すると、自動的に移動速度を速める機能を搭載しているエレベーターです。
可変速エレベーターは、目的地へよりはやく到着できるだけでなく、エレベーター待ちの時間を短縮できるメリットがあります。乗客をより効率的に運び、快適な移動を実現する先進的なシステムといえます。
エレベーターに関するご相談ならマーキュリーエレベータへ!
世界中の高層ビルで活躍する高速エレベーターの快適な乗り心地は、日本の企業が持つ高度な技術力によって実現されています。しかし、安全に稼働し続けるためには、設計や技術の高さだけでなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
マーキュリーエレベータは長年の経験と実績から培われた豊富なノウハウを活かし、エレベーター管理のベストパートナーとしてお客様に最適なサービスを提供します。エレベーターの速度が気になる場合は、ぜひ一度マーキュリーエレベータにご相談ください。お客様のニーズに合わせてアドバイスやご提案をいたします。